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つらつら。


今年の夏も意味不明の日本語を羅列して印刷したものを有明まで持っていった。「ブラック研究室の見抜き方」などと題したこんなものを印刷して値段をつけようなどというおれも阿呆だがこんなものを欲しがる阿呆な人々が大勢居たことにも驚きを隠せない。買って頂いたのに阿呆などと言ってはいけない。ごめんなさい。ありがとうございます。次の冬コミも申し込んでいますので当選したらまた訳のわからない文章を書いて今現在世界で最も強い貨幣の1つであるところの日本円においてワンコインでお求め頂けるやうな薄い本を作りますのでご期待下さい。主な使用方法は美麗イラストを存分に楽しめるマウスパッドというご提案。「ハチロク科学部(仮)が送るジャーナル・オブ・誰得サイエンス」こと「よくわかる現代科学2」、在庫僅かですがありますので欲しい方いらっしゃいましたらお尋ね下さい。


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最近学会の要旨なるものを書く機会が多く自らの英語の語彙の少なさに起因する絶望が緩慢におれを殺す。おまけに語彙がないだけならまだしも普通に英語としておかしい文章を書いてしまう。そんなおれのbrokenどころかdestructedな英語だけれども語感はいい。自分で言うのもなんだけれども読むと気持ちがいい。むしろ語感をよくしようとして単語を加えたり削ったりするお陰で意味が通らなくなったりしているきらいがある。文章は須らく言語を問わず段組の美しさとフォントの雰囲気と声に出して読んだ時のリズムが全てであると信じて疑っていないので別に意味が通らなくても構わないのだ。そんなもの、50年もしたら批評家が知ったような顔をして「これは敢えて文法を崩した文章を書くことで抑揚をコントロールした画期的な表現方法で…」とか言ってくれる。そう。これはアートだ。だが学会の要旨はアートではない。そうなのだ。


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昔小学生くらいの頃合いだったと思うのだけれど上下に振って芯を出すタイプのシャープペンシルが流行ったことがあった。振るとカチカチと音がするので授業を受け持っている先生によっては全員が全員カチカチするもんでやかましいから使うなとお達しを出したりしたこともあるくらい流行っていた。流行っていておれも欲しかったのだけれど結局買うことはなかった。それは何故かというとあまり見た目が格好良くなかったからだ。中に筒のようなものが上下に動くギミックが仕込んであってその所為でひどく持ち手の部分が太かった。それがどうしても嫌だったので、カチカチするのが珍しくて良いなあとは思うもののそれだけだった。おれは細くてカチカチ言わないシャープペンシルを使い続けた。そのことをふと思い出したことがあって、何故思い出したのかは忘れてしまったのだけれども、どうしてその時おれは見た目が格好悪いというだけでそのシャープペンシルを買わなかったのかということをここ最近考えている。別にそれほど他の文具や持ち物が格好良かったわけではないし、今のように見た目のいいものしか絶対に買わないなんていうポリシーがあったわけでもない。小学生だもの、カチカチ振って芯が出るシャープペンシル欲しかったと思うのだけれど。


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何かblogに書こうと思っていたことがあったんだけども忘れたので今日は寝る。