その角曲がってまっすぐ頭上


どうでもいい話をいくつか。





「理系修士の憂鬱」を出版してくれる版元を探しています。嘘です。半分本当です。


理系大学院修士学生というものはそのライフスタイルを所属するラボの方針でいくらでも変えられてしまうので彼らのフィーリングも千差万別およそ概してどうこう言うことは出来ないのだけれど、人生における"奇妙な二年"を過ごす我々の想いの根底にはやはり共通する何かがあるって要するに「研究ってなんなの、俺向いてないんじゃないの、でも就職とかしたかねーし」というダメな若者の叫びを広く全世界に知らしめるべきではなかろうかと。いや知らしめるべきでは全くないですよね。「大学とは自ら学びに来るところ、そんなヌルい態度は先人達への冒涜だ」イエス、ボス。しかしいつの時代だって素晴らしい人がトップに君臨出来たのは相対的にダメな奴がうじゃうじゃ居たからではないかと屁理屈を捏ねてみる。こねこね。あっ膨らんだ。ともかくそういった類いの、過去の自分の決定への怨嗟と今の自分の弱さを隠すための自虐をうめき声に込めて吐きまくっておったところ、山と積み上がったそれを見かねた同僚―こちらはどちらかというと幸せな方の修士だ―が「その二年間を人生のネタ集めにしちゃえば」と進言してくださった。流石関西人…いやそういうステレオタイプな考え方はよくない、美しくない、論理的に!統計学的には何人の関西人を集めて調査すればいいんだ、いやそもそも関西人の定義ってなんだ、つうか関西ってどこだ、論文を探せ、関西学の権威は誰だ!


本のタイトルは「対談!理系修士 〜 ウチのラボの方が酷い」でも構わないよ。





\1000のワインを一週間に一本のペースなので年間で\48000。
それがヴィーノダターヴォラだとせいぜい€3くらいで年間€144、約\19000。
その他食材のことを考えても向こうの方が安いのでおれは
さっさと移住したい。片道€10くらいでイタリア行けねえかな。
つうかイタリアが来い。むしろ日本が地中海にワープしろ。





松木安太郎先生の解説が酷い。ここまで酷いとむしろそれを楽しんだ方がいいのではないかと多くの日本人フットボールファンは思っているがいかんせん解説を聞き始めるとそのあまりの異次元っぷりに試合どころではなくなるのであれは別個にコーナーを設けるべきではないかと思っている。誰が得をするのかおれはよく知らないが、同時にそのコーナーに送ってやりたい解説者という肩書きを持った観戦妨害要員は他にもいくらかいるね。セルジオ越後氏もなかなかのものだが、しかしやはり松木先生だ。彼は解説者として他の人間がやろうとしていることの枠組みを軽々と超えている。もしあなたが不治の病で残りの命は二時間ちょっとですと言われる機会があれば是非どこかから彼の解説を伴った日本代表戦のビデオを持って来て、目を瞑って彼の解説を聞いて欲しい。もしそれをしたなら死ぬほど驚く事実に気付くことだろう。まあ事実って「とてもじゃないが映像無しにはフットボールの解説をしているとは分からない」ということなんだけどね。ああ、死ぬほど驚く事実なのにネタバレしてしまったよ。すまない。でもこれであなたは死なないね。ナイスクリア!


割と真剣におれは期待の若手として松木先生の解説の座を奪い取ろうと考えている、いや日本のサッカー界の未来のためにおれでなくても彼をあの中継席という名の場末のスポーツバーから引きずり出さなくてはいけないと思っているんだ。最近「お前は喋りがうまいな」とよく言われる*1のでおれが解説、は無理でも実況をすればこの国を絶望の淵から救い出せるのではないかと考えてる。いったいどこに頼み込めばスポーツの実況に雇ってくれるんだろう。テレビ局に行けばいいのか?それとも番組制作会社かな。大丈夫、画面映えする男前だから女性サッカーファンを増やすことにも貢献出来るという自負があるんだ!


ということを週末ワインを飲みながらおれをよく知る親友の一人に語ったところ「お前がフットボールの実況なんかしたらウチのテレビのスピーカーが壊れるから勘弁してくれ」と言われてしまった。ああ、声がうるさいというのはたまに言われる…10人いたら14,5人には言われるかな…まあともかく、おれが実況する時はどうぞテレビの音声をミュートにして、お好みの音楽と共に中盤の流れるような華麗なパスワークと遥かゴール裏の観客席へ飛んでいくシュートが描く美しい放物線をどうぞお楽しみ下さい。





雪ぱる丼 (\3300)
大好評の前作「れおぱる丼」に今回は季語を付けてみました。もれなく林檎マークのステッカー*2入り!





あんまり巫山戯た話ばかりしているとwebリソースとこれを見て下さった方々の時間を無駄にしていると環境保護団体がおれの家に押し掛けてくるので真面目な話でもしようか。いや、彼らが本当はおれの手料理を目当てにやって来るのは分かっているのさ。素直じゃないよね。ワインを一本持って来てくれれば誰でもオーケー…あっまたコックロウチさんが入ってきやがった!出て行け!また落ちたパン屑目当てなんだろう!手ぶらでウチに来るとはどういう了見だ!手ブラの石井香織なら大歓迎だがお前は出て行け!乳が無い!


そういうことでちょっと役に立ちそうな話かどうか分からないけどファッションの話をしよう。普段からおれはどこぞのオカマもここまで言わないだろうというくらい他人のファッションをバカにするんだけれども、安心してくれ、おれが一番嫌いなのは「とりあえず流行のものとか雑誌に載ってたものとか服屋のマネキンが着てたものを何も考えずに買って着てる奴」と「金かけてブランドものの高い服買いまくるだけでオシャレしてるつもりみたいだけど全然格好良くないダサい奴」だけなんだ。いや、私服なんてどうでもいいじゃないかと無頓着な人を見た時も、ちゃんとこざっぱりしたものを着れば全然印象違うのに勿体ないなあとか思うことはあるけれどね。そもそもおれにどれくらいセンスあるのか、おれが普段からイカす格好してるのかと言われるとそれも全く不明なのだけれど、おれは常にシェルフの上から喋っているのさ。高いところからどうもすみません。もう何度もいろいろなところで言っているのだけれど、あなたがもし、服とか全然気を使ったことはなかったけれど、ちょっとおしゃれをしたいなあ、と思っている人なら、これからおれが書くことをちょっと覚えていてほしい。


つまるところ先にあげた「とりあえず買って着てる」と「高くていいものだから着てる」というのはオシャレさんには全く近づかない。それどころか全力で遠ざかっている。だからおれにdisられる。簡単な話さ。「誰が着ても格好いい服」なんて存在すると思うかい?もしあなたがお店や雑誌で見た服が格好良く見えたなら、それはモデルが格好いいからだ。もっと言うと、その服がモデルさんに合ったものだからだね。つまりは、料理に例えるならソースだけで美味しいからと素材を無視してかけてしまう、あるいはコンピュータに例えるならiTunesは素晴らしいソフトだからWindowsで使おう、というような感じだ。これは服だけでなくていろいろなことにも言えると思うのだけれど、素材ありき、環境ありきなんだよ。


そこで「自分イケメンじゃないし」「美人じゃないし」という考えがよぎったならあなたは街行くオシャレさんをもっと注意深く観察してみる必要がある。ああ、オシャレだなあ、格好いいなあという印象を受ける人は、皆が必ずしも顔の造形がいいわけじゃない。いわゆる「雰囲気イケメン」「雰囲気美人」というカテゴリだね。つまり、素材を生かすも殺すもシェフの腕次第、誰にでもそれぞれに似合う服の着こなしというのは存在するとおれは思ってる。だからまずは自分にどんな服が似合うだろうと想像してみることだ。ちょっと頑張ってオシャレな人がいる街に行ってみて、自分がおお、格好いいなと思う人を探してみる。ポイントは背丈や体型が自分に似ている人を探すというところだ。多少太っていても、チビでも、オシャレな人は自分の体型に合ったものを着ているから、変にならないし、センスがよければ格好良く見えるわけ。


でも自分はセンスがないし、と思うならそれはもう鍛えるしかない。はじめは柄や色の派手なものを避けて、シンプルな黒と白を組み合わせるところから、そこにグレー、ベージュなどをだんだん足していく、ちょっと柄やプリントの入ったものを着てみる、落ち着いた色の中に少し色物を取り入れてみる、いわゆる「挿し色」を使ってみる、という風にステップアップしていくのがやりやすいんじゃないかな。これも街行く人や雑誌のコーディネイトを参考にしてみるといいね。色の使い方というのは一つ重要なポイントだ。


そしてもう一つ見落としがちなのは全体のバランス。たまにアルマーニジーンズにドルチェ&ガッバーナのベルト、バーバリーのポロシャツ、という何人の諭吉を犠牲にお前は立っているんだみたいな奴がいるけれど、彼らは一つ一つのアイテムは格好いいのに工夫無くただそれを一緒にしてしまっているからぱっと見て変に見えてしまうよね。全体のバランスっていうのは、例えばジーンズの太さとシャツの幅。ジーンズもシャツもユルいとただただ情けないけど、同じジーンズでもきゅっと締まった細いシャツを着れば大分印象は違うはずだ。靴もそれに含めて、よく言うけれど全体が順三角形(ボトムス、つまりズボンが太めでトップス、シャツやジャケットが細め)、あるいは逆三角形(ボトムスがスキニージーンズみたいなキュッとした細いもので、トップスが少し幅ゆるめのもの)にすると綺麗に見える。そういうところを意識するのってなかなか最初は難しいんだけれど、逆に言うとユニクロのスキニーに無印の白シャツでも全体のバランスが綺麗だとオシャレになるんだ。


そのバランスのところでさらに見落としてしまいがちなものがあって、何でそこまでちゃんと服選べてるのに…となってしまう人が多いんだけど、何が問題かって髪型。服に金つぎ込んで散髪代をケチったのかどうか知らないけれど、オシャレになりたければまずは髪型からだとおれは思うよ。樋口さん一人握りしめてオサレ美容室に特攻せよ!一番奥の椅子に通されてもめげないメンタリティが必要だね。どこに行けばいいのか分からないなら美人な美容師さんがいるところで構わない。2000円の散髪屋よりも得るものは大きい、プライスレスだよ。それと、よく雑誌の切り抜きを持っていってこんな風にして下さい、みたいに言うといいなんて宣ってる方もいるけど、さっき言ったんだからもう分かるよね。頭の形だってみんな違うんだから、格好いいモデルの髪型を真似したってしょうがないさ。素直によく分からない、どんな髪型が似合いますかね、と相談してみよう。


なんか往年の脱オタクファッション講座みたいになってしまっているね…まあいいか。


というわけでおさらいだ。
・お前はお前、他人が着て格好いい服を着たって似合うとは限らないよ
・街行くオシャレさんを観察するのは皆が最初に通る道だよ。自分と同じ体型のオサレを探せ!
・いきなり冒険してもしょうがない、シンプルなものを組み合わせるところから
・大事なのは組み合わせた時の全体のバランス、本田さんかっけー*3
・自分に似合う髪型をポニーテールで笑顔が似合う美人な美容師のお姉ちゃんに相談しよう!*4


以上の解説をお読みになって、ファッション改革に挑んで、それでもダサいと罵られる方はご一報下さい。おれがそのダサいと言ったやつをさらに千倍の汚い言葉で罵るか、あるいは、「うん…そっか。じゃあ、服選んであげるよ」とデートにおつきあいします。





インテル戦だ。勝て、バルサ

*1:黙ってろ口先だけのクソ野郎、という意味の日本の諺

*2:7枚集めるとジョブズ神が降臨してiPod shuffleをくれる

*3:両腕腕時計は超級者向けなのでおすすめできない

*4:そう考えるとメイド喫茶なんか行くより美容室に行く方がいいよね。美人多いし、世間話しながら髪の毛切ってくれるし。